あげたい

薄っぺらな僕の優しさで励まされた振りをしている君
偽物の笑顔を剥ぎ取っても君の心は泣いたまま
どんな綺麗で楽しいものも君は何にも感じない
違う、あげたいのはこんなもんじゃない
抱えて飛び上がれるような優しさを君にあげたいのに
僕は君を取り巻く群衆の一人に過ぎない
本当は苦しくて泣きそうで倒れそうなんだろ?
僕じゃダメかい?
愚かで薄っぺらでダメなやつだけど
君の笑った顔を見てたいんだ
だから、君の手を握るよ
君のことだけ見てるよ
許すなら抱き締めてもいいかい?
君のトゲトゲで乾いた中身も
いつか柔らかい日差しに包まれるように
そう願っているよ