君の告白 君が自分で巻いた包帯はひどく不恰好で 僕は目を堅くつむった君を見つめながら 包帯をするすると解いていく 君が秘密を教えてくれたのは昨日の話 僕は君の長袖の意味なんて考えもしなかった 今は消えない罪を後悔してる 不恰好な包帯は紅い線に彩られていて 見えてくる傷跡はまだ紅い血をにじませていて 僕の壊れた筈の涙腺から涙が出てきそうだった 気づかなかった僕はひどく悪い人間なのに 君は黙ったまま されるがまま 抵抗しない ・・・・・・・包帯を全て解き終わった 君はゆっくりと目を開ける 僕と目が合っていく 僕は何かに縋るような顔で 君は泣いてる様な笑ってるような顔で お互いを見詰め合って お互いを抱きしめた 前 戻 次