鳥にも魚にもなれず

僕は無駄に流れていく
海には魚たちが潮にのり
空には鳥たちが風に乗っている
僕は海流だかジェット気流に飲み込まれ
ただただ流されていく
泳がなければ飛ばなければ
溺れてしまう落ちてしまう
行く場所は見えている
地平線の果て太陽の裏側
流れに身をまかせたまま
僕は本当にそこに行きたいのかと
自分に問い続けている